ちょっと真面目に意見。
ここのところSTAP捏造問題及び早稲田の博論コピペ問題が世間を賑わせているけど、
正直2つともとんでもない事件だよね。
どちらもなぁなぁで済ませるべき問題ではないので小保方氏や理研に対して厳正に対処してほしい。
STAP捏造問題もすごい問題だけど、個人的にはコピペ博論で博士号をとったことのほうに驚かされた。
普通の感覚だとちょっとありえないんだよなぁ。
レポートの延長にすぎない卒論、修論とかとは違って博論だし。
(修論で博論クラスを出す人が極々稀にいるが…)
これは早稲田側もしっかり対処してほしいところ。こんなずさんな形で博士を出すとか絶対にあってはならないことだから。
ところで前も別のところの日記で書いたんだけど
実験系の科学において最新論文、特に検証も余りされていない論文というのは疑ってかかるべき存在なんだよね。最新論文を真理のように扱う向きがネット上などにあるような気がするけど
出たばかりの実験系の論文は信憑性が薄いものだ。
理論系の場合は真理や公理、またはモデルなどで真とされる仮定から論理を用いて導くことで正当性を保障できるが、
(研究の手法は帰納である場合が多いが、正当性は演繹で評価する)
実験系においては"はじめに世界ありき"で真理は明らかなものではないので
結局観察、実験などを通じて見出すしかない。
そのため実験系の最新の説には間違いが多い。再現性などからおそらく正しいだろうという結論を出して真理に迫るしかない。
実験系の論文で信憑性が薄いものは疑ってかかるべきものだろう。
実験系は意図しない間違いが多いせいかそれに紛れて捏造も蔓延る。
間違いというのは起って然るべきものだし、それ自身が意味をもつこともあるし、
間違いから新しい発見が生まれることもある。
だが捏造は単なる科学の破壊行為に過ぎない。
科学において悪質な捏造の看過は大きな弊害になるので厳正に対処しなければいけない。
PR